ブログなどの記事を執筆する過程で、「自分は文章力が足りないのでは?」とか「自分の文章はなぜ読まれないのだろう?」と悩んでしまうことはありませんか?
実は記事を読んでもらうために私たちは、基本の「文章力」のみ意識することで充分といえます。
この記事では、文章力が無くても、読みやすいブログを書くための5つのコツついてお伝えします。
そして文章作成は、私生活やビジネスなど文章を書くシーンでも流用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
結論:ブログで必要なのは「文才」ではなく「完読率」
ブログは小説で必要とされている文章力、いわゆる「文才」が無くても問題はありません。
文才と文章力の違いは何でしょうか?
それぞれ以下のとおりです。
- 文才:頭に浮かんだことや、目にしたことを巧みに文章化できること→小説家
- 文章力:様々な内容を誰が読んでも理解できる文章を作成できること
読者がブログに一番求めていることは「このブログ(記事)を読めば自分の悩みを解決してくれるのか?」ということを期待しています。
そのため、文才としての能力より文章力の方が必要とされています。
そして、ブログを執筆していく中で一番大切にすべき考えは「完読率(スムーズに読者へ内容を伝え、全て読んでもらえる文章)の高さ」です。
この完読率を意識した記事を書けるかどうかで、そのブログの良し悪しは分かれます。
では実態にどのようなことで「完読率の高さ」が分かれるのでしょうか。
次に具体例を挙げてご紹介します。
文章力と文才の違いについて一例
ここではある架空の商品を紹介していますので、どちらが読みやすいか考えてみましょう。
<題材>
栄養ドリンク「スタミナA」
<状況>
あなたはとても疲れています。この自動販売機にしか売っていないAドリンクを飲むことで疲れが取れる。
文章力が高すぎる(文才力がありすぎる)説明
辛抱強く働いた一日の疲れが、私の肩に重くのしかかっていた。夜の闇が街を包み込むなか、私はふと、小さな角に佇む自動販売機の光を見つけた。ひときわ輝くその自動販売機に、何か特別なものが隠れているような気がした。
疲れを癒すためには何か心地よいものが必要だった。そして、その自動販売機には栄養ドリンクの「スタミナA」が売られているとの文字が、まるで私に語りかけてくるように見えた。
その瞬間私は息を飲んだ。なぜならば、このドリンクは他の栄養ドリンクと比較して、効果が10倍も現れるといわれる幻のドリンクを目の前にしたからだ。
私は足取りを速め、自動販売機の前に立った。光のもと、その機械が私に対話しているかのように感じられた。手元の財布から硬貨を取り出し、ボタンにその輝く文字を見つけると、迷わず押し込んだ。
「スタミナA」は自動販売機は冷たく響く音を奏で、私の手元には小さなボトルが落ちてきた。その瞬間、何とも言えない期待感が湧き上がった。
ボトルを手に取り、ひと口飲むと、新しいエネルギーが私を包み込んだ。不思議な味わいが広がり、まるで疲れが消え去るような感覚。その一瞬、私は心地よい疲労感と共に、元気を取り戻した。
自動販売機が秘めていた「スタミナA」は、まるで魔法のように私の心と体を癒してくれた。そして、夜の街を歩きながら、その特別な瞬間を胸に抱いて、新しい一日の始まりに向かった。
シンプルな説明
この自販機限定の販売している栄養ドリンクの「スタミナA」。
疲れた時に飲むことで、疲れが嘘のように無くなってしまいます。
なんと〇〇という成分の他の栄養ドリンクよりも10倍多くも含まれるため、疲れが取れるのです。
1本1000円とかなり割高になりますが、日々の疲れに悩まされている方は試してください。
一つ目の文章はChatGPTの力を借りて「小説チック」に説明文を書きました。
二つ目の文章は概要をシンプルに伝えた文章です。
上記見比べて、どちらの文章の方が商品の概要を捉えやすいでしょうか。
人によっては一つ目の記事のほうが読みやすいという人もいるかと思います。
しかし、商品やサービス紹介のブログは小説ではありません。
概要や正確な情報をシンプルに伝えることが重要となるので、2つ目の記事のような内容で書くことを意識しましょう。
結論として「読まれるブログ」が一番大切なのは「完読率が高い」か否かです。
ブログを完読してもらうためには最低限の文章力は必要
ブログに文才は必要ないと伝えましたが、情報を正確に伝えるためには最低限の文章力は必要です。
最低限の文章力がなければ、商品やサービスなどの正しい情報をユーザーへ届けることは難しいと思います。
読者の完読率を高めるためには、書き手の文章力を高めることも必要だということを理解しておきましょう。
ブログで必要な文章力とは?
ブログで必要な文章力とは具体的に何になるのでしょうか。
私が思うブログで必要な文章力は以下の通りです。
- ブログ(執筆者)に興味を持ってもらうことを意識
- 読者にストレスを与えない文章
これら2つを意識するだけであなたの文章力はグッと向上します。
細かく説明していきますので、ぜひ活用してください。
ブログに興味を持ってもらうためのテクニック3選
1.文章全体で伝えたい目的を明確にする
記事の目的を明確にすることで、記事から余計な内容を削ぐことができます。
- 想定読者(ペルソナ)
- 想定読者の悩みや解決したい課題
- テーマ決め(一つにする)
- 読んだ後どうなってほしいか
- マネタイズ場所(収益を目的とした場合)
上記項目はどの記事でも設定をしておきましょう。
2.結論から文章を書く(PREP法)
結論から先に述べることで、読者は記事の内容を格段と把握しやすくなります。
この時に取り入れたい方法が「PREP法(プレップ法)」です。
- PREP法とは
①結論(Point)
②理由(Reason)
③例(Example)
④再度、結論(Point)
あなたはダラダラと書いている記事は読みたいと思いますか?
ブログ読者は結論まで行き着くのが時間のかかる「自己満足」の記事を求めていません。
結果として、離脱率が高まってしまいます。
結論を先に示すことで、記事の続きに関心を持ってもらえる可能性が高まるのです。
3.音読して全体をチェックする
一度作成した記事は、声に出して読んでみましょう。
音読することで、文章構成の理解度が深まり、誤字脱字といったミスも見つけやすくなります。
さらに時間に余裕があれば、書いた記事は一晩寝かしてから全体チェックをしてみましょう。
一晩寝かすことで、客観的に文章を見返すことができ、よりミスを発見しやすくなります。
読者にストレスを与えない5つのコツ
ここでは読者にストレスを与えない文章力について5つのコツをお話しします。
1.文章を短くする
一文に最適な文字数をご存知でしょうか。
おおよそ50文字がベストと言われており、最大でも100文字以内に収めると良いです。
一文が100文字を超えると、読者は途中で諦めてしまうと言われています。
ダラダラと書く文章の内容が長くなってしまう人は、伝えたい事を明確にすることで、頭が整理され文章も簡略化されます。
また、どうしても一文が長くなるのであれば、句点を追加して文章を分けるようにしましょう。
(私もつい一文が長くなるので、見直しするときは「区切れるところ無いかな?」と意識しています)
2.助詞の使い方に注意
意外と多い助詞の間違い。
プライベートで話をする際、「口から発した言葉」で助詞に誤りがあったとします。
ほとんどの読者は、前後の文章から発言の意図を理解し認識されることが多いです。
しかし、いざ文章として書く際、間違えた助詞を使うことで、読者にストレスを与えてしまいます。
場合によっては誤った情報や認識を植え付ける可能性が高くなります。
正しい助詞を使い、ブログ記事の離脱率を下げるようにしましょう。
助詞の間違えを防ぐ方法としては以下があります。
- 文章を声に出してみる
- 時間をおいて再度文章を確認してみる
助詞は読み返すことで、間違えを減らすことができます。
また、助詞の間違いを正すためには読書が最適です。
私が実際に読んで読んで良かった、助詞に関する本をご紹介します。
助詞の初歩的な内容から応用した内容まで記されていますので気になる方は参考にしてください。
(おすすめの本を紹介)
3.同じ語尾を連続して使わない
語尾とは「〜です。」や「〜ます。」、「〜でしょうか。」などを指します。
同じ語尾を連続して使うと、文章に抑揚が生まれず、いわゆる「機械的かつ単調な説明文」という印象を与えてしまうので注意が必要です。
語尾を連続で使用する回数は最大で2回までに抑えるようにしましょう。
では具体的に例文からどのような印象を抱くか考えてみてください。
<悪い例>
私が好きな食べ物はラーメンです。
特に好きなのは醤油味です。
なぜならラーメンは醤油味が素材本来の美味しさを引き出すと思っているからです。
<良い例>
私が好きな食べ物はラーメンです。
特に好きなのは醤油味。
なぜならラーメンは醤油味が素材本来の美味しさを引き出すと思っています。
どちらが良いと思いますか?
前者のようにただの単調な感想文ではなく、後者のように抑揚をつけることで読者を飽きさせないようにしましょう。
4.指示語を減らす
前文など指すときによく使われる「指示語」があります。
指示語のことを「こそあど言葉」と言われており、「これ」「あれ」「それ」などです。
適した箇所に使用することで、文章の理解度を高めます。
しかし、使う頻度が多すぎることは「話し言葉」のように捉えられてしまい、理解度を下げてしまう「幼稚な文章」となります。
言い換えなど駆使して必要以上の指示語を減らすようにしましょう。
5.余計な説明や表現を減らす
つい説明文が長くなったり、表現が大きくなることで文章が長くなることもあります。
先の章でもお伝えしましたが、商品紹介ブログでは小説を書くときの「文才」は必要ありません。
ブログの読者は「明確かつシンプルに情報を得られるか」ということを意識しています。
余計な説明や表現を避けるためには、以下のことを意識しましょう。
- 常に文章を言い換えができるか
- 言葉の引き出し=「語彙力」を増やす
- 本を沢山読む
文章力を上げるためにおすすめの本
さらに文章力を高めるためには、文章力について書かれた本を読むことをおすすめします。
私が実際に読んで良かった本を3つご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください
1.文章力の基本を学ぶ
文章力の基本を1から学ぶには、この本がオススメ。
文章力の基本 〜簡単だけど、誰も教えてくれない77のテクニック〜
この本は文章を組み立てる際の基本について詳しく記載されています。
また全ての説明に例文を記載しているので、イメージが湧きやすく、文章の基本を学び直したい人にオススメです。
2.人に読まれるための文章構成術を学べる本
人に読まれるための文章を構成する基本を学べるのがこの本
才能に頼らない文章術
筆者の才能に頼らず、人に読まれるための文章術について書かれた一冊。
「いかに相手に寄り添った文章を書けるか」ということを念頭に置いており、文章構成力の鍛え方や文章ロジックなど具体的かつ実践的な内容で盛り沢山となっています。
「文書力=才能」だと思っていた人には必ず手に取ってほしい一冊です。
3.国語の基礎を学べる一冊
普段使う日本語でも意外と間違いを起こしている「てにをは」ルールについて書かれた一冊。
日本語てにをはルール
小学校や中学校の国語で学んだはずの「てにをはのルール」ですが、多くの社会人でも完璧に正しい日本語を使いこなせている人はいません。
特に、国語が苦手だった人からすると「てにをは」で苦労することもしばしば。
そのような「てにをは」に関して、日本語の基本から応用まで楽しい「ドリル的要素」で日本語の基礎を学ぶことができます。
まとめ
ブログに必要なのは「文才」ではなく基本の「文書力」です。
たとえ文章力が無かったとしても、今回ご紹介した内容についてコツコツと努力すれば、確実に文章力は成長し、最終的には完読率は高まります。
今回ご紹介したコツやテクニックなど基本的なスキルを向上させながら、他者の成功事例やライティング、執筆のノウハウ本からヒントを取り入れ、ブログ運営をより充実させましょう。
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