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頭の中がグチャグチャ…を解決する方法|ADHD × マインドマップの効果とは?

ADHD
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Banpapa

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〈プロフィール〉
◇30代🚹(アラフォー)
◇ADHDグレーゾーン
◇ 長年ADHD気質に苦しみ、何度も転職
◇現在、IT企業のマーケ担当
ADHDの人に向けて、過去の経験から得られた対策方法をお伝えします!

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はじめに

悩める人
悩める人

毎日頭の中がグチャグチャで、ToDoを整理してもすぐ迷子になっちゃうんです。思考がまとまらない自分って、やっぱり無能なのでしょうか?

バンパパ
バンパパ

その気持ち、すごく分かります。実は私も同じような悩みを抱えていました。でも、これは能力の問題ではなくて、脳のタイプに合った整理方法を知らないだけなんです。マインドマップという方法を使うことで、ADHD気質の思考の特性を活かしながら、効果的に頭の中を整理できるようになりますよ。

「考えがまとまらない」

「ToDoを整理してもすぐ迷子になる」

「アイデアは浮かぶけど、どれから手をつけていいか分からない」

もしかしたら、あなたも毎日こんな状態に悩まされているかもしれません。

朝起きた瞬間から、頭の中には「今日の会議の準備」「子どもの学校の提出物」「週末の家族の予定」「来月の出張の準備」など、様々なタスクが並列で押し寄せてくる感覚。

ADHD傾向があると、思考が“枝分かれ”しすぎて混乱しやすくなります

一つのことを考えていても、関連するあれこれが次々と浮かんできて、結局何から始めればいいのか分からなくなってしまう。そんな状態が続くと、「自分は仕事ができない人間だ」「家族にも迷惑をかけている」と自分を責めてしまいがちです。

 

でも、安心してください。これは決してあなたの能力が低いからではありません。単純に、従来の思考整理方法があなたの脳のタイプに合っていないだけなのです。

そんな中で私が出会ったのが「マインドマップ」という方法でした。ADHD気質の脳の特性を活かしながら、効果的に思考を整理できるこの手法について、実体験を交えながら詳しくお伝えしていきます。

 

なぜADHDの思考はまとまりにくいのか?

特性による「思考の飛躍」や「情報過多」

ADHD気質の脳には、実は素晴らしい特性があります。

思考が枝分かれしやすく、一つの情報から様々なアイデアを生み出せる創造性の高さです。

例えば、「夕食の準備」と考えただけで、「冷蔵庫の食材チェック」「栄養バランス」「明日のお弁当」「子どもの好き嫌い」「買い物リスト」など、関連する情報が次々と浮かんできます。

 

この特性は、物事を多角的に捉え、斬新なアイデアを生み出す源泉でもあります。しかし、同時に思考整理を困難にしてしまうことがあります。

 

最も大きな問題は、「構造化」が苦手だということです。

浮かんできた情報を階層化したり、優先順位をつけたりすることが難しく、結果として頭の中が混乱してしまうのです。情報を整理できないため、何が重要で何が後回しにできるのかが分からなくなってしまいます。

また、ノートを取っても後から見返せないという悩みも多く聞かれます。

線形的な文章では、ADHD気質の脳の思考パターンとうまく合わないことが多いためです。

書いた時は完璧に理解していても、後で見返すと「これって何のことだったっけ?」となってしまい、せっかくの記録が全く活かされないという状況が生まれます。

さらに、脳内で情報を整理しきれないため、常に「何かを忘れているのではないか」という不安感に襲われがちです。この不安感が集中力をさらに削いでしまい、悪循環に陥ってしまうのです。

30代男性ならではの悩み

30代になると、考えるべきことが一気に増えてきます。

独身時代は自分のことだけを考えていればよかったのが、結婚、子育て、昇進、住宅購入、親の介護など、複数の重要な事柄を同時に考えなければならなくなります。

 

仕事では責任のある立場に就くことが多く、部下の管理や重要なプロジェクトの推進など、複雑な業務を担当することが増えます。家庭では夫として父として、パートナーや子どもたちの様々なニーズに応えなければなりません。さらに、将来の資産形成や健康管理など、長期的な視点での計画も必要になってきます。

ADHD気質の脳にとって、この情報の多さは特に大きな負荷となります。思考が枝分かれしやすい特性があるため、一つの問題を考えていても、関連する他の問題が次々と浮かんできて、結局どれも中途半端になってしまうことがあります。

さらに深刻なのは、「考えがまとまらない自分=無能」だと感じてしまうことです。

同僚や友人が効率的に物事を進めているように見える一方で、自分はいつも頭の中がグチャグチャで、何から手をつけていいか分からない状態。この比較によって自己肯定感が下がってしまい、結果的にやる気が削がれたり、自信をなくしたりしてしまいます。

「自分は仕事ができない人間だ」「家族にも迷惑をかけている」「もっとしっかりしなければ」といった自己批判が頭の中を占めるようになると、ますます思考がまとまらなくなってしまいます。

 

マインドマップとは? ADHDとの相性がいい理由

マインドマップの基本構造(視覚的・放射状・連想型)

マインドマップは、イギリスの心理学者トニー・ブザンが開発した思考整理法です。従来の線形的なノート術とは根本的に異なり、人間の脳の自然な思考パターンに合わせて設計されています。

基本的な構造は非常にシンプルです。

紙の中央にメインテーマを書き、そこから放射状に線を伸ばして関連するアイデアや情報を配置していきます。中心から連想して広がるノート術なので、思考の自然な流れに沿って情報を整理できます。

重要なのは、単語やアイコン、色などの視覚的な要素を積極的に使うことです。

文章ではなく、キーワードや絵、記号を使って情報を表現するため、脳の右脳(創造性・視覚処理)と左脳(論理・言語処理)の両方を活用できます。

また、全体像を一目で把握しやすいという特徴があります。一枚の紙(または画面)にすべての情報がまとまっているため、情報の関連性や全体の構造を瞬時に理解できます。これは、情報が散在していると不安になりがちなADHD気質の人にとって、非常に大きなメリットです。

ADHDとの相性が良い理由

マインドマップがADHD気質の人に特に効果的な理由は、脳の「連想型」思考パターンと完全に一致するからです。

ADHD気質の脳は、一つの情報から関連する情報へと連想的に思考が展開していきます。例えば、「明日の会議」と考えた瞬間に、「資料の準備」「参加者への連絡」「会議室の予約」「プレゼンの練習」など、関連する事柄が次々と浮かんできます。

これは線形的な思考(順序立てて一つずつ考える)よりも、放射状に広がるマインドマップの構造に非常に適しています。思考の自然な流れに沿って情報を整理できるため、ストレスを感じることなく、むしろ楽しみながら思考を展開できます。

また、「1枚で全体が見える」ことによる安心感も重要なポイントです。ADHD気質の人は、情報が散在していると「何かを見落としているのではないか」という不安に襲われがちです。しかし、マインドマップでは関連する情報がすべて一枚に収まるため、この不安から解放されます。

さらに、マインドマップは用途が非常に幅広いことも魅力です。

ToDo整理、思考整理、アイデア出し、会議の準備、プロジェクト管理、学習ノート、将来計画など、様々な場面で活用できます。

一つのツールを覚えれば、多くの場面で応用できるため、学習コストも低く抑えられます。

 

実体験|マインドマップを使って改善できたこと

Before:頭の中が常に”開きっぱなし”状態

私自身、マインドマップを知る前は、頭の中が常に”開きっぱなし”状態でした。これは、パソコンで例えるなら、何十ものアプリケーションを同時に起動している状態です。

朝起きた瞬間から、「今日の会議の準備をしなければ」「子どもの学校の提出物を出さなければ」「週末の家族の予定を決めなければ」「来月の出張の準備をしなければ」など、様々なタスクが並列で押し寄せてくる感覚でした。

特に辛かったのは、「思考の多動」とも呼べる状態です。

一つのことを考えていても、次から次へと関連する事柄が浮かんできて、結局どれも中途半端になってしまう。

例えば、プレゼンテーションの準備をしていても、「資料のデザインはどうしよう」「時間配分は大丈夫だろうか」「質疑応答で聞かれそうなことは何だろう」「プロジェクターの動作確認は済んだか」といった具合に、思考があちこちに飛んでしまうのです。

アイデアは豊富に浮かんでくるのですが、どれから手をつけていいか分からない状態が続きました。

ToDoリストを作っても、項目が多すぎて圧倒されてしまったり、優先順位が分からなくなったりしてしまいます。「これも重要、あれも重要」と感じてしまい、結局何も進まないという状況に陥りがちでした。

さらに深刻だったのは、「メモしても結局活かせない」という負のループでした。

思いついたことを片っ端からメモしていても、後で見返すと何のことだったか分からなくなってしまう。メモを取った場所も思い出せず、せっかく時間をかけて書いたのに、全く活用できない状態が続いていました。

After:頭の中が「一枚にまとまる」安心感

マインドマップを使い始めてから、この状況は劇的に改善しました。

最も大きな変化は、頭の中が「一枚にまとまる」という安心感を得られたことです。

 

以前は散在していた情報が、マインドマップでは関連性を持って整理されるようになりました。例えば、「プレゼンテーションの準備」という中心テーマから、「資料作成」「リハーサル」「質疑応答対策」「機材準備」といったメインブランチが伸び、さらにそれぞれから具体的なタスクが枝分かれしていきます。

この構造化により、優先順位が自然と見えるようになりました。太い線で描かれたメインブランチは重要度が高く、細い線のサブブランチは詳細なタスクという具合に、視覚的に重要度が分かります。そのため、「何から手をつけるべきか」が明確になり、迷いなく行動に移せるようになったのです。

また、思考の流れが見えるようになったことも大きな変化でした。マインドマップでは、どのような思考の流れで情報が整理されたかが一目で分かります。そのため、後で見返した時も、「なぜこの結論に至ったのか」「どのような検討過程だったのか」を思い出しやすくなりました。

そして何より重要なのは、「忘れていい状態」が作れるようになったことです。頭の中の情報がすべてマインドマップに書き出されているため、「何かを忘れているのではないか」という不安から解放されました。これにより、精神的に非常にラクになり、目の前のタスクに集中できるようになったのです。

 

ADHD × マインドマップの効果的な使い方

ツール選び(紙/デジタル)

マインドマップを作成する際、紙とデジタルツールのどちらを選ぶかは重要な判断点です。それぞれに異なるメリットがあるため、用途や個人の好みに応じて選択しましょう。

紙のマインドマップ

自由度が高く、脳の発散に最適です。思考の流れに沿って自由に線を引き、色を使い、絵を描くことができます。手で書くという行為自体が脳の活性化につながり、創造性を刺激します。また、デジタルツールの操作に気を取られることなく、純粋に思考に集中できるのも大きなメリットです。

デジタルツール

整理・見返し・複製が便利です。作成したマインドマップを簡単に修正でき、コピーして別バージョンを作ることも可能です。また、検索機能やリンク機能など、デジタルならではの機能を活用できます。

おすすめのデジタルツールとしては、以下があります。

Xmind

機能が豊富で美しいデザインが特徴のマインドマップ作成ソフトです。脳の中を「一枚で見える化」したい方に特におすすめで、豊富なテンプレートと直感的な操作性が魅力です。有料版では、さらに多くのテンプレートやエクスポート機能、クラウド同期機能が利用できます。

 

MindMeister

クラウド型のマインドマップツールです。複数人での共同編集が可能で、仕事のチーム共有でも使いやすいのが特徴です。リアルタイムでの共同作業ができるため、会議での利用や家族との計画共有にも適しています。

 

Canvaのホワイトボード機能

無料でも十分に使える機能が豊富です。ビジュアル要素が得意なCanvaらしく、美しいデザインのマインドマップを作成できます。豊富なアイコンや図形、色彩を使って、視覚的に魅力的なマインドマップを作ることができるため、ビジュアル好きなADHD気質の人には特に刺さりやすいツールです。

活用シーン

マインドマップは、日常の様々な場面で活用できます。ADHD気質の人にとって特に効果的な活用シーンをいくつか紹介します。

朝の思考整理

一日を効率的に過ごすための重要な習慣です。朝起きて、頭の中にある「今日やるべきこと」をマインドマップに書き出してみましょう。中心に「今日のタスク」と書き、そこから「仕事」「家庭」「個人」などのブランチを伸ばします。さらに、それぞれのブランチから具体的なタスクを書き出していくことで、一日の全体像が見えてきます。これにより、「何から始めればいいのか」が明確になり、効率的に一日を過ごせるようになります。

企画会議の前の準備

会議で発言したいことや提案したいアイデアを事前にマインドマップでまとめておくことで、会議中に的確な発言ができるようになります。また、他の参加者の発言をマインドマップに追加していくことで、議論の流れを整理しながら参加できます。

応用編:家庭内のタスク分担や子育て計画

例えば、「子どもの夏休み計画」を中心に、「勉強」「遊び」「家族旅行」「習い事」「友達との時間」などのブランチを作り、それぞれに具体的な予定を書き込んでいきます。家族で一緒に作成することで、全員が計画を共有でき、役割分担も明確になります。

コツ・習慣化のポイント

マインドマップを効果的に活用するためには、いくつかのコツがあります。

まず、見栄えにこだわらないことが重要です。美しいマインドマップを作ろうとすると、それがプレッシャーになって続かなくなってしまいます。最初は手書きでも構いませんし、線が曲がっていても、色使いが統一されていなくても全く問題ありません。大切なのは、思考を整理することであって、見た目の美しさではありません。

まず書き出すことから始めましょう。完璧なマインドマップを最初から作ろうとせず、思いついたことから順番に書き出していきます。後から整理や修正はいくらでもできるので、まずは頭の中にあることを外に出すことに集中しましょう。

「手を動かすこと=思考が整う」ということを意識してください。マインドマップは、書いている過程で思考が整理されていくツールです。最初は混乱していても、書き進めるうちに自然と構造が見えてくるものです。手を動かし続けることで、思考の整理が進んでいきます。

そして、書きっぱなしにしないことが習慣化のカギです。作成したマインドマップは、夜に一度見返す習慣をつけましょう。その日の振り返りにもなりますし、翌日のタスクの確認にもなります。定期的に見返すことで、マインドマップの効果を最大限に活用できます。

 

注意点|万能ではないからこそ「賢く使う」

マインドマップは非常に効果的なツールですが、万能ではありません。この点を理解して、適切に活用することが重要です。

まず、マインドマップはあくまで”整理するための道具”であることを忘れないでください。マインドマップを作ることが目的ではなく、思考を整理して行動に移すことが本来の目的です。完璧なマインドマップを作ろうとして時間をかけすぎると、本末転倒になってしまいます。

また、過度に構造化しようとすると逆にしんどいことがあります。

ADHD気質の人は、完璧主義的な傾向があることが多く、マインドマップでもすべてをきちんと整理しようとしがちです。しかし、すべての情報を構造化する必要はありません。重要なことだけを整理し、細かいことは流してしまっても構いません。

「自分に合ったスタイル」を見つけることが最も重要です。マインドマップの「正しい」作り方にこだわりすぎず、自分が使いやすい方法を見つけましょう。色を使うのが好きな人もいれば、シンプルな線だけで十分な人もいます。デジタルツールが合う人もいれば、紙の方が集中できる人もいます。

マインドマップを「賢く使う」とは、完璧を求めず、自分なりのやり方で活用することです。時には手抜きをしても構いませんし、途中で諦めても問題ありません。

大切なのは、思考を少しでも整理できることであって、美しいマインドマップを作ることではないのです。

 

他にもある!ADHD的・思考整理の工夫

マインドマップ以外にも、ADHD気質の人に効果的な思考整理の方法があります。

時間管理の可視化には、「タイムタイマー」がおすすめです。時間の経過を視覚的に確認でき、集中力を維持しやすくなります。ADHD気質の人は時間感覚が掴みにくいことが多いため、このような視覚的な時間管理ツールは非常に有効です。

思考整理について深く学びたい方には、『マインドマップ超入門』(Tony Buzan著)がおすすめです。マインドマップの創始者が書いた本格的な入門書で、基本的な作り方から応用まで詳しく解説されています。

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また、『「大人のADHD」のための段取り力』(司馬 理英子 著)など、ADHD特化の書籍も参考になります。ADHD気質の人特有の悩みに対する具体的な解決策が紹介されています。

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これらのツールや書籍を組み合わせることで、より効果的な思考整理システムを構築できます。

併せて以下のような関連記事も参考にしてください。

一つの方法に固執せず、様々なアプローチを試してみることが大切です。

 

まとめ|「まとまらない脳」には見える化という武器を

悩める人
悩める人

マインドマップ、確かに良さそうですね。でも、三日坊主になってしまいそうで心配です…

バンパパ
バンパパ

完璧を目指さず、自分なりのペースで始めてみてください。最初は1日5分でも構いません。『まとまらない脳』を責めるのではなく、うまく扱う工夫として活用してみてくださいね。そうすれば、きっと今までとは違う感覚を味わえるはずです。

ADHD気質の脳には、従来の線形的な思考整理法よりも、「アウトプット」が最高の整理法になります。頭の中でぐるぐると考えているだけでは、思考は整理されません。

マインドマップのように、思考を外に出し、視覚的に整理することで、初めて頭の中がスッキリするのです。

 

書き出す、見える化する、安心できる構造にする。

これらの工夫により、ADHD気質の人でも効果的に思考を整理できるようになります。思考の多動性は決して悪いものではありません。むしろ、それを活かしながら、適切なツールを使って整理していくことが大切なのです。

 

最後に、最も重要なことをお伝えします。

自分を責めるのではなく、自分をうまく扱う工夫をしてください。

「考えがまとまらない」「集中できない」「忘れっぽい」といった特性は、あなたの能力不足ではありません。単純に、あなたの脳のタイプに合った方法を見つけられていないだけです。

マインドマップは、そのための一つの有効なツールです。完璧を目指さず、自分なりのペースで始めてみてください。きっと、今までとは違う感覚を味わえるはずです。

頭の中がグチャグチャになりがちなADHD気質の脳だからこそ、見える化という武器を手に入れることで、新しい可能性が開けていくのです。

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